2022年07月13日 09:59

関西イノベーションセンターとKoeeruは、顧客の声(Voice of Customer、VOC)を集めて宿泊事業者のプランニングにつなげる施策として「Voice for Osaka:声でつながる大阪応援プロジェクト」の実証実験を、7月15日より順次開始する。
観光業界はポストコロナの現在、外部環境の急激な変化に伴い、国内旅行者のニーズや価値観を的確に把握し、柔軟かつ迅速に対応する重要性が一層高まっている。しかしホテル業界では、顧客満足(CS)のアンケートや口コミは確認している一方、顧客属性やニーズを反映したマーケティング施策は十分に行えていない、といった課題があった。そうしたホテル業界の課題解決に向け、同社団が運営するイノベーション創出拠点MUIC Kansaiが主導し、VOCを活用したマーケティングおよび業界特化型の顧客データ基盤を手掛けるKoeeruが提供するデータプラットフォームを基盤とした、実証実験を実施する。
今回の取り組みは、VOCを集めて宿泊事業者に還元することで大阪を応援することを目指している。アンケート内容も各ホテルの満足度ではなく、大阪への宿泊に特化したものにすることで、宿泊客の動向やニーズに応じた施策の検討が可能となる。調査方法としては、各ホテルの宿泊者を対象とし、アンケート用のQRコードが掲載されたカードを配布する。
実証期間は7月15日順次~3カ月程度(予定)。参加ホテルは大阪市内の7施設。