2022年06月14日 12:34

ココホレジャパンは、京都府京丹後市と連携し、「京都府京丹後市継業バンク」を開設した。
同社は、M&Aの対象となりづらい地場産業等の後継者課題を解決する継業支援サービス「ニホン継業バンク」を運営している。「京都府京丹後市継業バンク」は、繊維産業を中心とした後継者不在が深刻化する地場産業事業者と、移住者希望者等とのマッチングを図ることで、地域の後継者課題解決に取り組む。京丹後内の事業者は、継業バンクを通して全国から継ぎ手を探すことができる。継ぎ手は移住者が想定されるが、市が主体となり、移住と継業を掛け合わせることで、移住に伴う「仕事探し」の課題を解決し、暮らしと働き方の多様性を実現する。
京丹後市では、300年以上の歴史を持つ「丹後ちりめん」に代表される織物業を中心としたものづくり産業が発達してきたが、市場の縮小とともに生産量が減少し、さらに高齢化と担い手不足によって年々規模を縮小している。しかし、現在も国内の和装用白生地の7割近いシェアを持ち、事業所数では市内製造業の約75%を占めている。こうした地域の特色ある産業の衰退は地域の魅力や活力の減退の要因となるため、親族承継以外の選択肢を広げ、後継者不在の事業者と潜在的な継ぎ手(移住者)とのマッチングを図る。また、マッチングのみならず、産業の課題を抽出し、解決方法を検討するワークショップの開催などにより、発展的な事業承継に取り組む。