2022年05月30日 15:35

ソニービズネットワークスは、全国の会社員や経営者・役員1000名を対象に、「AI導入状況調査」を実施した。

まず、AI導入済みの企業で働く20代以上の会社員に、「AI導入のタイミング」について聞いたところ、3人に1人が3年以内にAIを初めて導入しているという結果に。3年前が2019年の新型コロナウイルス感染拡大開始と重なることから、テレワークの普及に伴い、AI導入も加速したと考えられる。「AIの用途」については主に効率的な需給管理に使用されていることが分かった。

「AIの導入が業務に与える影響」については、4割以上が「作業時間削減できた」と回答している他、3割以上が「生産性が向上した」と回答。業務の効率化について一定の成果を感じていることが判明した。一方、「1週間で削減できた作業時間」は、「20時間未満」と回答する人が8割以上となり、大幅な作業時間の削減については今後の挑戦のようだ。

「AI導入後の運用面の課題」については、半数近くが「AIを最大限活用できていないこと」と回答しており、効率的な運用にハードルの高さを感じていた。また、3人に1人が「運用できる人材がいないこと」と回答しており、導入前後の人材不足が大きな課題となっている。

さらに、AI未導入の企業の中で、AIの検討状況に中小企業(300人未満規模)と大企業(300人以上規模)には大きな格差があった。また、AI導入している企業の中でも、AI導入にかけている金額に差があり、会社規模によるAI格差が進行していることが分かった。