2022年04月14日 12:18
北摂医療企画は、4月1日に在宅医療介護連携の円滑化を促進するアプリケーション「ざいる」をリリースした。
地域医療の現場では、今でも医療介護の連携は電話・FAX・定期的な書面交換といった1 on 1の方法が主体となっている。最近では多職種連携のためのアプリケーション利用も広がりを見せつつあるが、これら解決策のどれもが「ローカルシステムの吸収」か、「効率的なレポーティングシステム」のどちらかを志向したものであり、現場のニーズにちょうどフィットしたものがない。開発者は地域医療のリアルワールドで訪問診療に従事する現役医師たちで、多職種連携にとって重要なのはお互いの日々の診療や介入内容を無理なく見える形にすること、これこそが現場のニーズだとの結論に至った。
それぞれのローカルシステムは維持しつつ「ローカルシステムをゆるくつなげる」、またレポーティングだけではない「見える化(visualization)を実現させる」、この2点をベースのコンセプトに地域の訪問看護師やケアマネージャーの声を集め、そのニーズに応える機能を搭載したアプリケーション。これが「ざいる」アプリだ。多職種医療介護連携の見える化を実現するため、「ざいる」アプリは「メモ機能」「カレンダー機能」「チャット機能」の3つの機能を実装。3つの機能の中でも特にカレンダーを用いた連絡帳機能の実装が「ざいる」の大きな特徴となる。カレンダーに医療・介護事業所ユーザーが各自の予定や診療・介入内容を入力して共有できるほか、事業所をまたいだ点滴等の物品管理・実施入力もここで行うことが可能だ。