2022年04月11日 15:33

JR東日本スタートアップとメトロウェザーは、資本業務提携することを合意した。
JR東日本グループでは、グループ経営ビジョン「変革 2027」においてJRE-BIM・ICT技術の導入による鉄道現場の生産性向上を目指している。従来の大型・固定式が主流であり風況観測等に用途が限られていたドップラー・ライダーの小型・可搬化と物体検知等の新たなユースケースへの応用により幅広い分野への参入可能性の広がりを見込める。1月に実施した「JR東日本スタートアッププログラム2021」の実証実験では、毎夜の工事終了後に人力で行っている線路内支障物の確認作業の自動化・省力化の可能性についての検証を行い、休止中の鉄道線路において、メトロウェザーのドップラー・ライダーは数百m先にある数十cmの物体を検知することが確認でき、クリアすべき課題等の知見を得ることができた。今後は自動運転等への導入や線路周辺の広範囲の風況計測の可能性もあり、空だけでなく鉄道(陸)でのドップラー・ライダーの利用をメトロウェザーと共に目指していく。
メトロウェザーは、小型高性能ドップラー・ライダーにより空の風況を立体的に把握し、可視化することで「風」の課題を解決し、「エアモビリティー社会」と「安全安心な都市生活」の実現に貢献することを目指している。ドローンの運行に必要不可欠となるリアルタイムでの高精細風況情報の提供や独自の気象予測シミュレーションを組み合わせることで、都市防災・風力発電・航空・海運・鉄道領域等、ドローン関連のみならず幅広い分野の市場への参入を進めている。