2022年02月24日 15:31

自律走行型農業ロボットを活用して農業の効率化を目指すレグミンは、自律走行型農業ロボットによる農薬散布サービスの提供を開始した。
農薬散布は、暑い中作業をしたり、農薬を吸い込む(暴露)リスクがあったりする労働負荷の高い作業。また農機を使用しても作業時間が長く、コストのかかる農作業となる。農薬散布サービスでは、その農薬散布を農家/農業法人の担当者に代わり、農薬散布を代行する。
レグミンの自律走行型農業ロボットは、小型で高性能な組込み用コンピューターであるNVIDIA Jetsonのほか、カメラや地磁気センサー、GPSなど多数のセンサー類を搭載。それにより、耕作地の地形や畝の形状を認識し自律走行することができる。この手法により誤差1~2cmの高精度の自律走行を実現し、特許(特許第6700500号)を取得した。この自律走行型農業ロボットは、1回の給水で300Lの農薬を散布することが可能。
本ロボット導入により、人が動力噴霧機を用いて1人で作業した場合に1haあたり400分かかるところ、250分まで短縮することができる。また、複数台のロボットの同時運用を行うことで、更なる農薬散布時間の短縮や作業コストの削減ができる。農薬散布サービスの提供範囲は、現時点では埼玉県深谷市及び熊谷市だが、今後順次拡大を予定。農薬散布に伴う人件費、作業負担、スキルによるムラなどの農家・農業法人の悩みを解決し、栽培面積拡大、農薬散布のコスト削減を目指す。