2022年02月18日 15:19

東洋電装は、全国の中小規模の工場の製造ラインが抱えるDX課題を解決すべく、可部事業所(DX工場)を2月17日にオープンした。

DX工場は、同社の主力商品である産業用機械の制御盤の製造ラインにおいて、工場内のセンサーや各種タグ、システム、手作業等の工程のデジタルトランスフォーメーションをおこなうことで、小ロットの製品も大量ロットの製品も、同一ラインでの製造を可能にする。これまで小ロットの製品は大量ロットの製品に比べ、コストが高く、納期も長くなりがちだったが、DX化を図ることで、短納期、低コストでの提供が可能になる。

DX工場では、FRICS Fabと名付けた、DXを推進していくうえでの同社基準を設け、仮設構築と検証、改善を繰り返していく予定。FRICSはそれぞれ、フレキシビリティ(柔軟な対応)、リライアビリティ(信頼性)、イノベーション(技術革新)、コンシダレーション(考慮・思いやり)、サスティナビリティ(持続性)の5要素の頭文字をとっており、営業、設計、製造、検査の各事業プロセスにおいてデジタル化が実現できているか、これらの要素と照らし合わせ事業にフィードバックをおこない、デジタルトランスフォーメーションを達成させていく予定だ。

マスカスタマイゼーションとデジタルツインの実証実験を広島工業大学情報学部・濱崎利彦教授と共同でおこない、その結果を自社事業の開発に活用していくことはもちろん、同じ課題に悩む全国の工場にも順次展開していく。

住所は、広島市安佐北区可部南3丁目6-18。

東洋電装Webサイト