2022年02月18日 12:01

コントレアは、同社が提供する動画を活用したインフォームド・コンセント支援システム「MediOS(メディオス)」において、新たな疾患領域の展開として麻酔科向けのサービスをリリースした。

安全な手術のためには麻酔科医による麻酔管理が重要だが、全診療科の中で麻酔科医が最も不足しており、対応できていない現状がある。不足をカバーするために、大学病院では40%、一般病院では60%もの施設が外部に麻酔科医の派遣を定期的に要請している。業務量の拡大に加え、術前の麻酔説明に多くの時間が取られることも麻酔業務を阻害する要因の一つとなっている。

麻酔説明には多くの時間がかかるが、その内容を紐解くと麻酔の概要や合併症など定型的な内容が多くを占めている。そこで、「MediOS」は定型的な内容をアニメーション動画にし、事前に患者が説明を受ける機会を提供する。これにより医師の麻酔説明を効率化することで、麻酔科医の不足の課題解決を図る。加えて、患者理解度や質問を事前に取得するクラークの役目を担うこともできる。システムとしては動画の準備から管理、患者への動画共有、視聴データ解析まで一気通貫で運用可能な点が特徴だ。麻酔説明の定型的な部分を効率化することで、麻酔科医は患者個別性の高い説明やハイリスクな患者への事前準備、手術の麻酔管理など本質的な業務に集中することができ、手術の安全性向上にも繋がる。

麻酔科向けの動画コンテンツは入院までの準備や各種麻酔方法と合併症、術後の覚醒、PCAポンプの使い方など、約50分にものぼる動画を制作した。

提供開始日は2月18日。

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