2022年02月09日 16:04

SAMURAIは、運営するプログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」の卒業生・宍戸知行さんが開発した、AIピアノ補助ペダルシステム「bFaaaP」が、特許を取得したことを明らかにした。

「bFaaaP Switch」は、スマホのAI機能を利用してユーザーの頭部角度を検出する電子ピアノのペダル補助システムで、顔の傾斜角度によってペダルを制御できる。最大の特徴である制御技術は、英文PCT出願され、日本国内でも特許が成立。2つのパラメータである「ピアノ演奏者の顔傾き角度のオフセット(水平位置からの角度)」と「感度(どのようなスピードでペダルを動かすか)」を使い、ペダルを制御する。この技術によって、自然かつ演奏者の好みに合った演奏を実現した。

また、「楽譜画像から音楽情報を作成する方法」についても特許が成立。楽譜だけではメロディーをイメージできない人でも、楽譜画像を読み込むだけで曲の流れを把握することができる。

事故により車椅子生活を送る宍戸さんは、ピアノのペダルを踏むことができず、思い通りの音が出せないという壁に直面。開発に必要なAIの学習をSAMURAI ENGINEERで開始し、プログラミング学習開始から1年後、「bFaaaP Switch」の開発を実現した。開発にあたっては、建築士や衛星エンジニア、特許エンジニア、作曲家、音楽家、医師など、各方面のプロたちが一丸となってプロダクト開発に取り組んだ。