2021年12月08日 15:58

日本クラウドキャピタルは、12月8日、未上場株式のマーケット「FUNDINNO MARKET」の提供を開始した。
ベンチャー企業への投資額は、米国で約17兆円、日本は約0.5兆円となっており、その規模の差が課題となっている。ベンチャー投資の市場は拡大傾向にあるものの、一社あたりの平均調達額が大型化し、レイターステージの企業に資金が集中しているのが現状だ。従来、未上場企業による資金調達手段は限定的だったため、家計のリスクマネーをその原資とする仕組みを解消すべく、株式投資型クラウドファンディングの事業を通じて、その実現を図ってきた。同事業展開のためには厳しい規制があり、金融商品としてのリスクの高さもあり、流動性が高まりづらい実情はありつつも、成約件数は順調に拡大を続けてきた。今回、未上場株のマーケット「FUNDINNO MARKET」を創設することで、ベンチャー投資のさらなる加速を後押しし、未上場株式の民主化実現に向けて取り組んでいく。
「FUNDINNO MARKET」は、インターネットでベンチャー企業の株式を売買できる、日本初のマーケット。日本証券業協会が提供する株主コミュニティという制度を活用している。従来、株主コミュニティを活用した未上場株の取引は存在していたが、オンラインによる取引を実現するのは今回が初めてとなる。「FUNDINNO MARKET」を利用することにより、投資家は未上場株式の売買ができるとともに、利用企業は将来的には私募での大型調達も可能となる見込みだ。
取引対象となる企業は4社からスタートし、順次、拡大を予定。