2021年10月21日 12:42

「ドローンの島」五島で、ドローンの社会実装の鍵となるドローンの航空管制システムを用い、ドローンの安全運航のための複数機体間の連携オペレーションの検証を行うことが決定した。

五島市では、2018年からドローンの域内活用を推し進めており、様々な用途のドローンが日常的に運航し、人々の生活に役立つ将来を作り上げている途上にある。この実現には空の交通整理機能を担うドローンの運航管理システムは極めて重要な役割を果たし、その導入は五島市においても近い将来に必要。本事業では、様々なユースケースでドローンの導入が進む五島市にて、ドローン運航管理システムの実地検証を行うことで、具体的に空の交通整理のあり方を検証する。

使用するのは、物流用ドローン(平時・緊急時)、海難捜索用ドローン(緊急時)、農地作付け確認用ドローン(平時)、及び海岸漂着ごみ調査用ドローン(平時)。五島市福江島及び周辺海域上空を最大3ユースケース同時に飛行させ、複数ユースケース間の飛行計画登録状況や、飛行中の機体の位置情報を確認することなどで、飛行前及び飛行中の安全管理を行う想定。

また、それぞれのユースケースに飛行の優先順位を設け、緊急時に優先されるべきユースケースの飛行を遅滞なく優先飛行できるような運用の検証も行う。さらにはヒラタ学園、ウェザーニューズの協力のもと、地域を飛行する医療用有人ヘリコプター(ドクターヘリ等)の情報を同運航管理システム上で表示。有人機との衝突回避行動の検証も行う。