2021年08月31日 11:39

TBMは、「横須賀市ゼロカーボンシティ」を宣言した神奈川県横須賀市で、使用済みのLIMEX(ライメックス)や廃プラスチックを回収し、自動選別・再生する国内最大級のリサイクルプラントのプロジェクトを始動する。

同社は資源枯渇や気候変動などのグローバルな環境問題の解決に向けて、石灰石を主原料とするマテリアルリサイクルが可能な日本発の新素材・LIMEXなどの開発、製造、販売を通じて、石油由来プラスチックの使用抑制、CO2排出の抑制および石灰石という国産資源の活用、ならびにパートナー企業や自治体とのクローズドループリサイクルによる使用済みLIMEXの循環モデルの構築を推進してきた。

2018年、中国による廃プラスチックの輸入制限が開始し、翌2019年には「バーゼル条約」が改正され、2021年より汚れた廃プラスチックの輸出入が世界的に制限され始めた結果、日本から海外への廃プラスチックの輸出条件が厳しくなり、廃プラスチックの自国処理のニーズが高まっている。同プラントでは、使用済みのLIMEXやプラスチックを焼却せず、自動選別・洗浄し、LIMEX製品や再生プラスチック製品の材料となる再生ペレットを製造する(処理能力:年間約4万トン)。国内では、有効利用の手法として廃プラスチックの多くが焼却され、エネルギー回収されているが、同プラントでは、焼却せずに原材料として再利用するマテリアルリサイクルを行うことで、CO2排出量や天然資源の消費の抑制を目指す。

リサイクルプラント所在地は、神奈川県横須賀市神明町58-8の一部。稼働開始は2022年秋(予定)。

TBM