2021年06月09日 14:33

台湾貿易センター(TAITRA)は、台湾の優れた医療リソースを統合した新型コロナ対策ポータルサイト「防疫国家館」を開設した。本サイトでは各種医療物資の供給業者に関する情報や、公衆衛生の専門家による分析結果、台湾の感染症対策、検査薬・ワクチンの最新情報、医療・防疫産業のサービスについて紹介している。

新型コロナウイルスが世界中の人々の健康を危険にさらし、生活様式やビジネスのあり方まで変えてしまう中、台湾の医療産業は、感染予防技術や非接触(タッチレス)技術など、スマート医療分野の発展を加速させている。

たとえば長年スマート医療分野で成長を続けている「安盛生科(iXensor)」は、新商品の「新型コロナウイルス抗原迅速検査キットPixoTest(R)」を開発した。スマートフォン活用型の医療機器で、従来製品とは一線を画す特許取得のアルゴリズムにより、抗原検査製品として最速の5~15分で結果を表示。検査結果をその場で被検者のスマホに送信し、入場や通行を許可するデジタルヘルスパスとして使用することができる。

人ごみの中から感染の疑いがある人を見つけ出すという点において、台湾では赤外線サーモグラフィカメラが広く使われている。「威強電工業電脳(IEI)」は、医療用タブレットにサーモグラフィカメラを組み合わせた、スマート検温ソリューションを開発。人々の通行の妨げにならないことはもちろん、リスクの高い医療現場で、出入国記録等の個人情報に加え、体温をチェックすることが可能。詳細・その他製品はこちら