2021年06月02日 15:30

ASTINAは、6月1日よりAIを活用した外観検査装置「OKIKAE for AI外観検査」の提供を開始した。

製造現場には、製品に不良品がないかどうかを確認する外観検査がある。作業時間がかかることや、高度な知見が求められることもあり、初心者から熟練者までが担当している。近年、このような検品作業者の人員不足や、知見の引き継ぎ等、非常に過大視されてきている。同社では、AIを活用した仕分けロボット開発を推進しており、作業現場の効率化・自動化の支援ソリューションを展開している。今回そのAI技術を活かした「外観検査」の装置を開発した。AI外観検査装置によって化粧品や衣類といった製品の外観検査にかかる工数を大幅に削減する。

これまでの画像認識は、ラベルのあり/なしなど、対象物をあらかじめ設定し判別するもので、検査範囲も限定的だった。そのため、傷・髪の毛、糸くずなどのランダム性があるものは、検査の自動化が難しいと認識されてきた。しかし、近年は画像処理技術が発展し、工業製品などの下地がきれいなものであれば、傷・汚れの検出はできるようになってきている。また、模様が複雑でも、パターンが一定の場合は検出が可能だ。今回、上記の技術に加えて、同社にて開発したAI外観検査はランダムな模様を有する製品にも対応を可能とした。これまで「ランダムな模様に対応しきれず、正常な模様でも傷や異物と判断してしまう」とされていた場合でも、AIであれば模様に惑わされず傷や穴、欠けを検出できる。

ASTINA