2021年05月28日 16:13

ピクシブとPreferred Networks(PFN)は、AI技術によるマンガの自動着色サービス「Petalica Paint(TM) for Manga(ペタリカ・ペイント・フォー・マンガ)」を、5月28日より法人向けに試験提供する。

本サービスでは、色のついたキャラクター画像を参考に、自動でモノクロ原稿上のキャラクターの着色ができる。また「カラーヒント機能」を使うことで、自動着色の結果に細かく調整を加えることが可能。自動着色後には「髪・服・肌・目・背景」などの要素をレイヤー分けし、業界標準であるAdobe(R)︎ Photoshop(R)︎画像(PSD)形式データとして書き出しする機能が搭載されている。下塗りに自動着色を導入し、仕上げに各クリエィティブの制作・編集ソフトでハイライトや影を入れるなどの処理が可能となる。

現在、海外の新たなマンガ文化ではカラーマンガがスタンダードであり、デジタル化とともに、カラーリング市況が活発化。日本のマンガ産業においても、国際化と海外展開が本格化しているが、カラーリング作業に求められる専門スキルの高さ、費用等が課題となっている。

本サービスを利用することで、手作業での着色と比べて50%以上の作業時間短縮(ピクシブ社内での比較)ができる。加えて、作業品質の均一化が促進されるため、クリエイターは作品の品質を上げる作業に集中して取り組めるようになる。