2021年05月28日 09:39

井上寅雄農園が運営する農業界初のスキルシェアサービス「アグティー」は、農業資材会社と農業者のオンライン指導サービスを開始した。

「アグティー」は新規就農者や悩みのある農業者が日頃抱えている栽培から経営まで、農業に関わる全ての困りごとに対して、プロ農業者などのアドバイザーから直接、ビデオチャットなどでアドバイスが受けられるお悩み相談サイト。5月現在、登録者は227人、アドバイザー82名となっており、農業者の技術継承のツールとしても注目されている。

農業資材メーカーの多くが問屋か販売店に卸すためあまり農家との接点がないと思われているが、購入した農業者は資材の利用方法がわからない場合、直接農業資材メーカーに電話し、時には現場に来てもらい無償で指導してもらっている。中にはメールや画像でも解決できる案件もあり、「アグティー」のチャットとビデオ通話を活用することで現場に行かなくても農業者の課題が解決されることが期待される。

ある農業資材メーカーのヒアリングによると農繁期には1日数十件の問い合わせ電話がくると回答。農繁期だけの人員の確保や知識のある人材の確保は非常に難しく、各農業資材メーカーは頭を悩ませている。しかし「アグティー」を窓口としチャットとビデオ通話を活用することで指導員のペースで回答することができ、作業の効率化を実現することが可能。また同じ質問に関しては回答のコピー&ペーストも可能で、質問が増えてきた場合は「よくある質問」としてまとめることも可能だ。

利用料金は無料(詳細は要問合せ)。

アグティー