2021年05月24日 18:59

埼玉工業大学は、「自動運転技術開発センター」の2020年度における自動運転バスの研究・開発において、年間合計約2970kmに及ぶ自動運転での走行を実現した。この走行距離は、東京・大阪間を3往復した距離に相当し、国内の大学で開発する自動運転バスとしてトップクラスの走行実績となる。
同大は、2020年4月から2021年3月末までの1年間、地元・深谷市の公道走行をはじめ、SIP自動運転、塩尻MaaSなどの自動運転の実証実験に参画した。主な参加プロジェクトと走行実績は、大学キャンパスで内の走行41.3km、SIP自動運転(羽田空港地域)1008.5km (自主走行を含む)、路線バス、「渋沢栄一 論語の里 循環バス」(深谷市)900.7kmなど。
埼工大は、自動運転バスの開発において、「埼玉県スマートモビリティ実証補助金」に2年連続で採択された。令和元年の採択により、マイクロバス(リエッセII)の自動運転バスを開発し、同年8月より公道による実証実験を開始。そして令和2年度の採択で、大型バス(レインボーII)を開発し、産学官連携で自動運転バスの研究・開発を進めている。
埼工大の自動運転バスは、自動運転OSのAutowareがベース。本学が独自開発したソフトウエアSAIKOカーWareによりAI技術を積極的に採用して、自動運転レベル3相当を目指した開発をしている。システムによる自動運転とドライバーによる運転が即時にスムーズに切替え可能で、交通の状況に応じて安全に、一般公道を法定速度で走行することが可能。