2021年04月20日 17:26

サイバネットシステムは、人工知能(AI)を用いて大腸内視鏡診断における病変の検出を支援するソフトウェア「EndoBRAIN(R)-EYE(エンドブレインアイ)」の機能強化を実施。3月29日に一部変更申請の承認を取得した。

「EndoBRAIN(R)-EYE」とは、オリンパス社製の汎用型大腸内視鏡で撮影された画像をAI が解析し、病変を検出すると警告を発して医師による病変の発見を補助するソフトウェア。今回はおもに、病変の発見に寄与するユーザーインターフェースが強化された。

これまでは、医師の内視鏡観察中にAI が病変を検出すると、音と画面上の色によって医師に警告を発していた。今回の機能強化により、AI が病変を検出すると、四角形で病変位置を囲みリアルタイムでその位置を表示することが可能になった。これによって病変位置の特定が容易になり、発見精度がより高まることが期待できる。

また、AI に学習させる内視鏡画像枚数を増やしたことにより、感度は96%、特異度は94%と、更に高い精度を達成した。その他、AI の解析に適さない観察条件の自動認識機能が追加。これにより、内視鏡画像が、AI の解析に適さない画像と判断された場合、AI の検出支援機能が自動的にオフになる。さらに、従来の機種に加え、オリンパス社製ビデオシステムセンターEVIS X1、ビデオ軟性大腸鏡CF-EZ1500D シリーズ、PCF-PQ260 シリーズが新たに対応機種として追加された。