2021年04月19日 15:48

アストラは、国内外の台湾パイナップルの需要増加に伴い、パイナップル自動皮むき装置「大助シリーズ(KA-750、KA-720)」による台湾パインの皮むき機能を新規開発した。

固いパイナップルの皮をむくのは容易ではなく、大量処理を行う食品加工場では筒型のカッター装置で芯ごと一括処理する方法が主流。しかし歩留まりが悪く、歩留まりを重視して手作業でむく方法は手間と時間がかかってしまう。「大助」は、専用に開発したピーラーブレードを電動制御しながらパイナップルの形状に沿って皮をむく。むきあがりの表面はなめらかで、剥皮後の変色やドリップを軽減。この結果、歩留まり約55~60%を実現し、高い皮むきの品質を保ちながら、歩留まり改善と人手不足解消を同時に実現する。

ただ台湾パイナップル(金鑚パイナップル)はハワイ種と比較すると全体的に柔らかく、芯まで食べることが可能。旧来の「大助」はパイナップルの芯の固さを利用して果実を固定する方式だったため、金鑚パインは固定が安定しなかった。そこで「大助」のアタッチメントパーツとプログラムを改良し、金鑚パインの皮むきにも対応可能に。

通常のパイナップルと同じく、金鑚パインにおいても皮むき後の歩留りは55~60%程度。芯抜きを行わない「大助」は芯まで食べることのできる金鑚パインと相性がよく、皮むき後に切り分けるだけで消費者への提供が可能となる。