2021年04月19日 12:01

ポーラ文化研究所は、国文学研究資料館と協力・連携し、ポーラ文化研究所が所蔵する古典籍(江戸時代以前の本)176冊と浮世絵349点の高精細デジタル化に取り組み、4月16日に公開した。
ポーラ文化研究所は、化粧を美しさの文化としてとらえ、学術的に探求することを目的として、1976年5月15日に設立された。以来、日本と西洋を中心に、古代から現代までの化粧文化に関わる資料の収集と調査研究を行っている。
同研究所が所蔵する古典籍・浮世絵の高精細デジタル画像の一括公開は今回が初。2019年より両機関が協力・連携して進めたこの取り組みにより、化粧文化に関する大規模な資料群のインターネットを通じた検索・閲覧が「いつでも、どこでも、誰でも、そして無料で」可能になった。化粧文化に関する資料の大規模な公開は、化粧文化への理解を広げるとともに、江戸時代を中心とする風俗・文化史研究、海外からの日本文化理解の促進に寄与することが期待される。また、「昨今の新型コロナウイルス感染症による社会・経済に対する影響により、急激にテレワークへのニーズが高まった。大学等の教育機関における遠隔授業をはじめとして、信頼できる文化学術資源を必要とするものも多くある」という状況の中、今回の公開はウィズ・ポストコロナ時代におけるニーズにも大いに資するものと考えている。
公開日は4月16日。公開サイトは、ポーラ文化研究所「蔵書データベース」、「化粧文化データベース」、国文研「新日本古典籍総合データベース」。