2021年04月13日 17:23

インテージテクノスフィアは、AIを用いてテキスト情報を定量化(可視化)する技術を開発し、この技術を使ったサービス「文意知(ぶんいち)」をリリースした。

テキスト情報には、さまざまな「伝えたい内容」が含まれている。これまでは、「テキスト情報を見える化」するための手法として「テキストマイニング」が用いられてきた。従来のテキストマイニングは「単語や係り受け(文節の関係性)の出現頻度の集計」がその基本となっており、文章の内容を理解するためには、ヒトによる解釈が必要だった。

これに対して「文意知」は、AIを活用し、テキスト情報の内容を数値化。定量的に表すことで、ヒトによる結果の解釈を必要とせず、内容を理解できる点が大きな特徴となっている。まずAIが原文を解読し、そこに表されている「伝えたい内容」を抽出する。さらに、伝えたい内容は同じであっても、表現方法や詳細性は文章によって様々だが、AIが個々の表現方法や詳細性を解析。抽出された伝えたい内容と各文章との関係性を数値化する(その数値を情報量と定義)。

定量化・可視化することによって、テキスト情報を読まずに内容を理解することが可能になる。また、各文章の「伝えたい内容」を数値として表すため、客観的な指標として共有や比較も可能に。「大量のテキスト情報の内容把握に多くの時間を費やしている」「テキスト情報を活用できていない」という課題解決を実現する。