2021年03月29日 10:38

DMM Agri Innovation(DMMアグリ)は、農林水産省の補助事業対象「ジビエ処理施設パッケージ」を、自治体や企業向けに提供開始した。

DMMアグリは、農業に関する課題解決を行う事業。同パッケージは、「被害」から「資源」へ新しいジビエ流通を実現するプロジェクトの一貫として、安心安全で持続可能なジビエ流通のため、ジビエ処理施設の建設・運営までを一括にまとめた内容となっている。DMMアグリは、鳥獣被害対策だけでなく、ジビエを資源化・ブランド化することで、一気通貫したサイクルを創ることを目指していく。

従来のジビエ処理施設の課題は、建設しても運営がうまくいかない(運営方法がわからない・運営できる人がいない)、事業全体の黒字化が難しい(全国的に黒字化が難しいとされている)、地元住民からの反対意見が多い(とさつ場と同じ扱いをされてしまうことが多い)、猟友会からの了承が得られない(地域の関係性や固体受け入れの問題がある)。DMMが提供するパッケージでは、地域住民・猟友会への説明や、運営が軌道にのるまで運営代行を実施し、上記の課題を解決する。

ジビエ処理施設パッケージ内容は、簡易食肉加工処理施設「かいたい君NEO」、残渣炭化装置。ジビエ処理施設は、建設に最低でも数千万~数億円かかるとされているのに対し、3000万円とリーズナブルな価格での提供が可能。また、農林水産省の補助事業対象のため、設立費用の2/3を助成金にて負担可能だ。

ジビエ処理施設パッケージ