2021年03月25日 18:21

鉄道会館とパナソニック システムソリューションズ ジャパンは、2020年7月から東京駅構内の商業施設「グランスタ東京」において、快適なお買い物空間づくりを目的に、新たなデータマーケティング活動を共同で推進している。

グランスタ東京は2007年の開業以来、曜日や時間帯、シーズンごとで大きく異なる利用者の利用シーンを的確に捉えることで売上を順調に伸ばしてきた。一方で、夏季休暇や年末年始などの繁忙期には東京駅全体が非常に混雑し、利用者にとって快適に買い物できる空間とは言えず、売場では混雑によるチャンスロスなど課題もあった。コロナ禍で大幅に減少した東京駅利用者の解析を行う中で、これまで把握できていた購買データに加え、行動センシングによる東京駅構内の動線・属性等のデータを付加した新たなデータマーケティングを実践することで、購買行動の変容が捉えられ、より確度の高い仮説による施策の立案、実行を可能とし、いくつかの成果を得ることができた。

パナソニックが提供するセンシング技術により、これまで把握困難であった駅利用者の動線・属性の可視化を実現し、鉄道会館が保有する購買データやJRE POINTデータ等を組み合わせたデータマーケティングを実践することで、コロナ禍における利用者の購買行動の変容に関する知見が得られ、潜在的なニーズに合わせた売場づくりによる売上向上を実現した。今後も両社は、アフターコロナにおける東京駅の更なる現場改善を進め、利用者にとってより快適なお買い物空間づくりを進めていく。