2021年03月22日 15:24

日本環境設計(JEPLAN)と双日は、JEPLANのケミカルリサイクル技術を用いたPETのケミカルリサイクル事業を国内外で共同推進することに合意し、JEPLANは双日を引受先とした第三者割当増資を実施した。同時に、JEPLANの子会社であるペットリファインテクノロジー(PRT)に対して双日が同社全株式の25%分の持ち分を取得し共同事業運営することに合意した。

JEPLANは、独自のケミカルリサイクル技術「BRING Technology」を用い、ポリエステルやペットボトルの原料であるPETから中間体であるBHETを選択的に抽出して高純度なモノマーを回収し、ボトルグレードの高い品質基準を満たす再生PET樹脂を商業規模で製造する実績を有している。この技術は、化学的なプロセスで不純物を取り除くことが可能なため、石油由来のバージン樹脂と同等品質に再生できることに加えて、リサイクルを何度繰り返しても品質が劣化することなく、資源の完全循環を可能にする事が大きなメリットだ。PRTは、同ケミカルリサイクル技術によるペットボトルの「Bottle to Bottle」リサイクルの商業生産実績がある世界で唯一の企業であり、本年夏の工場稼働に向け設備更新工事を行っている。

JEPLANと双日は、JEPLANの保有する独自技術「BRING Technology」と、双日の多地域・多分野に跨る顧客ネットワークの活用により、原料となる廃PETの回収システムの構築および新規製造工場の建設などケミカルリサイクル事業の国内外での事業展開を推進していく。

日本環境設計 / 双日