2021年03月22日 07:12

東の食の会は、鈴木酒造店の酒粕を使ったお菓子をプロデュースし、3月20日より福島県浪江町で開業する「道の駅なみえ」にて販売を開始する。同施設は、鈴木酒造店の酒蔵・大堀相馬焼の窯・ショップが一体となっており、道の駅の2号館として開業した。
東の食の会がプロデュースした「純粕美珠(じゅんぱくびーず)」は、「鈴木酒造店の商品や原料を生かした商品を生み出したい」という地域の声から始まったプロジェクト。鈴木酒造店は県内において最も海に近い酒蔵として福島・浪江において長く酒造りをしていた。しかし、2011年に起きた東日本大震災で被災し酒蔵が倒壊。同年に、山形で廃業となる酒蔵を引き受ける形で拠点を移し、酒造りを再開。以降、山形の地で日本酒を作り続けてきた。
道の駅の中にある酒蔵であることから、日本酒はもちろん、それ以外の商品を手にとってもらう機会にもなるため、新たに共同開発したのが「純粕美珠(じゅんぱくびーず)」。鈴木酒造店の日本酒「磐城壽(いわきことぶき)」の酒粕を使用した、大豆のお菓子で、白くまん丸の形をしていることからそう名付けた。
ほか、酒蔵の再開に合わせて発売するのは、その名も「ただいま」(価格 1650円税込)。1年ほど前から地元での再開に向けて準備に取り組んでおり、地元の原材料を調達し、仕込みなども始めていた。鈴木酒造店が地元へ戻ることは地域からも待望されていたため、地域の人へのメッセージや想いも込めて「ただいま」とした。