2021年03月15日 16:11

広島県の日本酒酒蔵再生スタートアップであるナオライは、呉市を拠点とする瀬戸漆喰本舗と連携し、自社の生産所づくりをすすめることで呉市の伝統産業の復興と新しい形の工芸技術の継承を目指す。

SDGsを意識して会社の事業に取り組むことはもちろん、何かを生み出す段階で社会課題を生まない選択をしていくことが重要。そこで本連携により、ナオライの自然を大切にする考え方の元、ごみとなる牡蠣殻を再利用し、強度が高く、安全な瀬戸漆喰を使用し、自分たちの手で生産所の壁面を仕上げる。

ナオライでは、2015年に広島で創業し、多様で豊かな日本酒文化を守ることを目的に、自社でお酒の開発を行っている。1作目は有機レモンを純米大吟醸に漬け込んだ「MIKADO LEMON SPARKRING」。2作目には、純米酒を低温浄溜させ、ピュアなアルコールを抽出した41度のリキュール「浄酎(じょうちゅう)」。そして3作目の浄酎に有機レモンを漬けた「琥珀浄酎(こはくじょうちゅう)」を、現在Makuakeを通してクラウドファンディングとして先行販売している。

今回は、有機レモンや手作りの竹炭を活用した漆喰づくりの実験も行いながら、誰でも参加可能なワークショップ形式で生産所内の壁面に漆喰を塗っていく。地域や関係人口を巻き込みながら、生産所づくりを進めていくことを目指す。