2021年02月25日 11:10

2021年3月に東日本大震災発生から10年を迎えるにあたり、小学館クリエイティブは2月24日(水)に書籍「防災クエスト」を発売する。本書は防災とRPG(ロール・プレイング・ゲーム)を組み合わせた、これまでにないコンセプトの防災本。
著者は国際災害レスキューナースの辻直美さん。東日本大震災や西日本豪雨(平成30年7月豪雨)などで救助を行い、2019年発行の著書「レスキューナースが教えるプチプラ防災」(扶桑社刊)はベストセラーになった。
辻さんが提唱する防災のテーマは「災害は怖いけど、防災はおもしろい」。多くの人は防災を難しく考えすぎ、自分でハードルを上げている側面があると感じている辻さんは、防災を真面目に捉えすぎず、遊びだと思って取り組むことが大切だと指摘する。そこで本書は、防災へのハードルを下げ、家族全員がゲーム感覚で取り組めるよう、RPGの要素を取り入れた。
たとえばミッション「防災ウォークをしよう」では、冒険に出る感覚で防災に取り組めるほか、「やってみたことが大事」と、読者のハードルを下げてくれる。さらに、「リュックに給水する方法」「災害用トイレのつくり方」など、経験豊富な著者ならではの防災テクニックを紹介する図解ページも。著者が課す防災ミッションを攻略してレベルを上げ、家族を守る「防災勇者」を目ざす、というストーリー仕立ての漫画で、防災を楽しく、気軽に学ぶことができる。