2021年02月19日 15:19

日立システムズは、「セキュア映像通信サービス」を提供開始した。
高速・低遅延・同時多接続の特徴を持つ5G通信技術が世界的に注目されており、国内でも、2020年度から商用サービスが提供開始されている。高精細な映像のリアルタイムな伝送が可能となる一方で、セキュリティを担保するためには、専用回線や閉域網などを導入するか、または公衆網で利用する場合は、映像の暗号化処理などが必要。コストを抑えるためには公衆網の利用が適しているが、暗号化処理による遅延が発生するため、交通インフラなどをはじめとする公共分野や医療分野など、プライバシー保護のためにセキュリティの担保が必須となる分野では活用が難しいという課題があった。
こうした背景の下、同社は、4Kや8Kなどの高精細なカメラで撮影した映像を、公衆網やクラウドなどを活用してコストを抑えつつ、特殊な暗号化処理技術によりセキュアに伝送し、保管・検索・閲覧を可能にする「セキュア映像通信サービス」を提供開始する。同サービスは、5Gなどの次世代無線通信技術を活用したワンストップソリューションの一つとして、「特殊な暗号化処理を行うためのプログラムを搭載した監視カメラなどのエッジデバイス」、「デバイスで撮影した映像を暗号化し、5Gやローカル5G、Wi-Fi6、sXGPなどのネットワークを通じてリアルタイムに伝送するシステム」、「暗号化した映像の復号と保管・検索・閲覧が可能な映像管理システム」などをセットで提供するもの。同サービスにより、低コストでありながら、セキュアな映像管理システムの導入を支援する。