2020年10月22日 11:43

インプレスは、アートの世界をお金からひもといた新しい観点のビジネス書「美術の経済“名画”を生み出すお金の話」を10月22日に発売する。

アートというと、お金では測りきれないものというイメージがある。しかし、人間が生み出すものである以上、コストなしには成立しえず、また、オークションなどに出されれば金銭的価値に換算される。作品を所蔵する美術館にしても、作品を購入したり保管したり、美術展を開催したりするのにも費用がかかる。このように、アートとお金は切っても切り離せない関係なのだ。本書は、西洋美術や浮世絵といった作品の数々と、作品をとりまく経済活動に着目し、元経済誌記者である筆者・小川敦生さんならではの視点でアートをひもといた。

本書では、絵画に描かれた中身よりも、「その作品の経済的な価値がどのように形成されたか」「その作品が生まれた背景は何か」「1人の生活者として作家はどう生きたか」といった内容を、素朴な疑問に見立てて解説している。従来的な絵画の読み解きとは一味違う切り口で、ふだん美術に関心がない人でも面白く読めるのが特徴だ。大量に生産される製品やサービスとはまったく異なる価値観が支配するアート。その価値がどのように生み出されるのかを知ることは、先行きが不透明な現代社会を生きるためのヒントにもなる。

定価は1680円(税抜)。発売日は10月22日。

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