2020年10月13日 19:09

Clarisは、日本初の公営地下鉄の民営化により誕生した大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)が導入した、Claris FileMakerとiPad を活用したビジネス成功事例を発表した。
Osaka Metroは、民営化を機に鉄道の安全対策をより強化すると共に、乗務員の労働環境を改善するため、現場で使いやすいローコードのアプリケーション開発ツールとして FileMaker を採用。1,150台のiPadを導入し、運転部に所属する運転士、車掌、監督者など約1,500人が利用する カスタム App をインハウス開発、順次運用を開始している。
これまで持ち物や就寝時間、掲示物の確認などの始業の点呼は、乗務員自らが乗務所の係の前に行き、口頭で伝える必要があった。これを iPad で入力することによって時間を大幅に短縮することができ、さらにアルコールチェッカーをBluetooth接続することにより、チェックをした時間、数値、確認者、すべてが自動登録できるようになったことで、乗務員の負荷を大幅に下げることに成功している。
同社鉄道事業本部で導入を担当した小林由和さんは「Osaka Metro の乗務員は、さまざまなファイルの入った乗務員用カバンを常に携行しており、その負担を軽減するためファイルを電子化しようと考えたのが導入のきっかけ。FileMaker は、日本語でスクリプトを記述できるという使いやすさにも魅力を感じた」と、今回の導入の理由を語った。本事例の詳細とビデオはこちら。