2020年10月13日 12:50

広島県は、2018年に開始したAI/IoT実証プラットフォーム「ひろしまサンドボックス」の各実証実験のプロジェクトで得られたデータまたはメタデータを公開し、データ利用希望者と提供者のマッチングさせるひろしまサンドボックス「データカタログサイト」を10月12日にオープンした。

産業分野を跨った新たなサービスやビジネスの創出には、企業同士のデータの共有が必要になってくるが、現在、国内のオープンデータは政府、自治体など公共のものが主流となっており、データの共有による企業同士がオープンイノベーション型の共創・協業を推進する機会は限られていた。広島県では、これを問題だと感じ、データ利用希望者と提供者をマッチングさせるひろしまサンドボックス「データカタログサイト」を構築。まずは2018年に開始したAI/IoT実証プラットフォーム「ひろしまサンドボックス」のモデル実証事業で集めたデータの公開を行うこととした。

「ひろしまサンドボックス」では、農業、水産業、観光、交通、製造業など各産業分野のプロジェクトが続々と進行している。その各実証実験のプロジェクトで得られたデータをひろしまサンドボックス「データカタログサイト」上でオープンデータ、シェアードデータとして公開する。同サイトを通じ、企業が共有できるデータの情報を公開し、要望に応じたデータ利用希望者とデータ提供者とのマッチングを行うほか、データの利活用に関するニーズの把握や分析を行うなど、データの流通・利活用の促進に役立てていく予定だ。

データカタログサイト