2020年10月05日 08:53

日本労働組合総連合会(連合)は、フリーランスなど、曖昧な雇用状況にいる人たちの課題や疑問を共に解決していくサイト「働く(Work)みんなの連合サポートQ(Wor-Q)」を10月2日より開始した。

国内では、雇用と自営の中間的な働き方や、業務委託、請負、フリーランスなど、従来の労働関係法令では保護の対象とならない「曖昧な雇用」で働く人が増加しており、新型コロナウィルス感染拡大により、法的セーフティネットの脆弱性も顕在化している。連合では、「Wor-Q(ワーク)」を通じて、そうした人々のゆるやかな連帯の場の提供と、課題解決に向けたサービスを展開。これまでの労働組合活動を通じて蓄積された事例やデータをもとに、日本特有の働き方の課題解決に加え、「全ての働く人の課題解決」をめざす。

開始時点でのサービスとして、「曖昧な雇用」やフリーランスで働く人に視点を置いた労働相談事例の閲覧、働くことにまつわる用語集の閲覧、無料の労働相談を予定している。また、無料の会員制度「連合ネットワーク会員」に登録することで、過去分を含めた全ての相談事例などが閲覧できるようになる。さらに、有料の共済制度「連合ネットワーク福祉会」も準備している。

連合は、全ての働く人がこのサイトを通じて、ワークルールや労働教育、悩みや困りごとの相談対応、地域社会での活動などにつながることのできる「働くことを軸とする安心社会」のプラットフォームとなることをめざす。

Wor-Q