2020年09月30日 19:03

佐鳥電機とA・Tコミュニケーションズは、9月16日に開発した二次元コードセキュリティ「AQR」を事業化することを発表。今後、事業を加速させるため、AQRソリューションモデルを公表するとし、「AQR個人認証ソリューション」を公表した。
どんなにセキュリティを強固にしても、インターネットを介してセキュリティを解除するためのID/パスワードが漏洩し、闇市場で盗まれた暗証番号の売買が横行している。こうした状況に対して、サーバーや端末に強固なセキュリティを施して、データを暗号化しても完全であるデータを取り扱う限り安全とは言い切れない。
AQR個人認証ソリューションは、破壊されたデータの一部をAQRコード(二次元コード)へ変換し、コードの余剰データをサーバー側へ保管する。この時にAQRコードがインターネット環境にないオフライン上にあることで、二つの不完全なデータはオンラインとオフラインで交わることがないため、安全に安心して利用できる。今まで個人を認証する手段として使っていた暗証番号やID・パスワードなどをAQRにし、不完全なデータで保管・管理することで情報流出を無意味にし、個人情報が抜き取られる危険性をなくすことができる。
今回公表された「AQR個人認証ソリューション」については、個人認証システムのセキュリティ強化を課題とされている企業への提供はもちろん、これからビジネスモデルを構築するパートナー企業との共同プロジェクト発足まで柔軟に提供していく。