2020年09月30日 13:18

エイチ・アイ・エス(HIS)は、クリップクリエイティブと共に、日本酒の海外販路開拓に関わる業務提携に向けた基本合意を締結した。

HISは、6月29日より、食に関わる生産者、自治体や一次産業事業者を支え、地域創生に繋げる「HIS FOOD PROJECT」を開始している。第1弾として「お茶」にフォーカスし、緑茶の魅力や楽しみ方を国内外に紹介しているが、今回、第2弾として、日本の伝統文化のひとつでもある「日本酒」にフォーカスする。

日本酒の国内出荷量は近年減少傾向に推移しており、ピーク時の1/3まで減少している。反面、輸出は数量・額ともに増加傾向に推移しており、2019年には総額で234億円と、ここ10年で約3倍の伸びになっている。日本食ブーム等を背景に世界69カ国に輸出され、特にアメリカ、中国、韓国、台湾、香港の5カ国・地域で数量は約7割を占めている。輸出が増える一方で、海外では日本酒が正しく管理されていないケースもあり、本来の日本酒の魅力が伝わっていない課題があった。

今回、日本酒の酸化と紫外線による変化を防ぎ、長時間しぼりたての風味やフレッシュ感をそのまま維持し提供できる仕組みの特許を持つクリップクリエイティブが展開する「KEG DRAFT SAKE」を、HISの海外ネットワークを活用することで、より多くの人に作りたての味をそのまま世界へ提供することが可能になる。まずは、先行して欧州2カ国(イギリス、ドイツ)と東南アジアではシンガポールを戦略的な市場と捉えて、現地ホテルやレストランに対して営業展開をする予定だ。

HIS FOOD PROJECT