2020年08月12日 16:26

久留米原種育成会は、複合耐病性をもつきゅうりの新品種「瑞帆(ミズホ)」を7月より発売開始した。

久留米原種育成会はきゅうりの品種開発を行って約60年。同社は農業に携わる全ての人の「最強のパートナー」になるという理念のもと、きゅうり品種の研究開発・販売をメインとする事業を行っている。現在、提供している品種(ウリ科)は、50種以上。その品種は、「病気になりにくい」「栽培しやすい」など主にきゅうり生産者の人に喜ばれる品種開発を行っている。

今回育成した「瑞帆」はうどんこ病、褐斑病、べと病に強い複合耐病性だ。一昔前、きゅうり栽培では病気が蔓延して栽培途中で枯れてしまうことがあったため褐斑病やうどんこ病の耐病性品種は非常に人気があった。ところが褐斑病に強い品種はうどんこ病に弱かったり、ウドンコ病に強い品種は褐斑病やべと病に弱かったりということが多かったため、複数の病気に強い品種をつくることが同社のひとつの目標だった。そして複合耐病性の開発に着手してから10年以上が過ぎ、ついにうどんこ病、褐斑病、べと病に強い複合耐病性の品種が完成した。

さらに初期から果実肥大が良く、長期にわたり安定した果形で抜群の秀品率。作型は抑制・越冬・つるおろし・半促成・雨よけと幅広い作型で栽培できる。果実は濃緑色で食味も優れており、同社が自信を持ってお勧めするきゅうりとなっている。

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