2020年06月12日 15:23

mtes Neural Networks(mtesNN)は、AIカメラを使い人の転倒を検知できる「ヤモリン転倒検知システム」を開発した。

「ヤモリン転倒検知システム」は、画像分析機能を備えたAIカメラが半径10メートル、約120度の範囲で人の転倒を検知し、LINEやslackに通知する仕組み。本システムを使えば、医療や介護施設などで起きる高齢者の転倒事故を直ちに検知することが可能となり、慢性化する人手不足やコロナ禍による対人接触の制限などで不安視される現場崩壊を防ぐことにつながる。

本システムは、AIカメラ(ネット接続)を設置するだけで検知システムが導入可能だ。ポーズドクターが転倒を検知し、LINE・Slackなどにプッシュ通知でアラートを配信。動画(Flip Video)・静止画の自動記録と閲覧が迅速に行えるWebサービスを提供する。緊急ランプ、緊急ボタン、各種センサー(温度・湿度、ドア開閉など)、サーモグラフィーカメラなどの追加導入も可能。エッジAIが画像の記録、転倒検知のための画像処理を実施。クラウドサーバーは基本的に使用しないため運用コストを大幅に削減できる。

今回、mtesNNでは関東サンガの有料老人ホーム「あきる野翔裕館」にAIカメラ4台を導入し、6月5日から実証試験を始めた。

価格はAIカメラ1台あたり月額2500円を予定。販売開始日は6月。

mtes Neural Networks