2020年06月10日 18:20

アサヒバイオサイクルは、アサヒグループのワイン製造会社であるサントネージュワインと連携。アサヒグループの独自技術であり、ビール製造工程で発生する副産物「ビール酵母細胞壁」由来の農業資材(肥料)を、2018年から順次、北海道・山梨県・山形県のぶどう栽培に活用している。2019年の収穫時に一部の畑で収穫量が増加したり、収穫したぶどうの良品率が向上したりするなどの効果が確認できた。
本資材を散布したぶどう畑で収穫したぶどうは、アサヒビールが販売する日本ワイン「サントネージュ」ブランドの原料として使用されている。近年人気が高まる日本ワイン生産において、収穫量アップに貢献することや、環境にやさしいワイン作りの一助となることを目指し、今後も農業資材を活用する場を拡大していく。
「サントネージュワイン」の契約畑である山形県かみのやま地区に位置する渡辺畑では、園主の世代交代の際に独自の栽培ノウハウが完全に伝授されず、近年ぶどうの生育不良と収量減が課題となっていた。渡辺畑は、もともと痩せた土壌であるため根が十分に発達しにくい環境であったことから、発根を促し、樹勢を回復させるために本資材を散布し土壌改良を行ったところ、2019年の収穫量が前年に比べ約1.5倍に増えた。渡辺畑で収穫したぶどうで「サントネージュ 山形かみのやま渡辺畑 カベルネ・ソーヴィニヨン」が製造されている。