2020年06月03日 18:46

センスタイムジャパン及び南紀白浜エアポートは、エアポートの管理下にある空港内緑地帯における、草刈り自動化の有効性及び適用可能性を検証する実証実験を実施する。

空港内緑地帯の草刈りは空港運用時間の終了後(=航空機の離発着が行われない時間帯)にしか実施出来ないため、作業が深夜の時間帯に限定される。そのため、作業員確保や夜間作業中に発生する空港施設(例:標識や航空灯火設備等)の破損等が大きな課題となっていた。今回の実証実験では、エアポートが運営する南紀白浜空港において、センスタイムが開発中の画像認識技術を活用し、空港敷地内の草刈り作業の自動化及び無人化を目指すことが目的。

実験において、センスタイムは、空港内緑地帯での画像撮影、データ蓄積、ディープラーニング技術を使って高性能の画像認識技術を開発。またエアポートは、調査場所(空港内緑地帯)の提供及び画像撮影の補助、空港内事業者との各種調整、技術開発における空港施設の特殊性に関する技術的助言を担当する。実験期間は5月25日~令和3年3月末日(両社合意の上で延長する場合あり)。

本取り組みの実用化により、空港施設への衝突を確実に回避した草刈りが無人で実施可能にし、空港の効率的な運営を実現。また、センスタイムは、定期的な草刈りを行う必要のある用途に最適化した汎用画像認識技術を開発し、草刈り機メーカーほか芝生業界などへ、広く提供を目指す。