2020年06月01日 16:37

日本医療国際化機構は、5月29日、「防疫フォーラム」を開催。中国電子商取引大手のアリババグループの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏が緊急登壇した。マー氏は日中の感染に対する「防疫」のこれからの更なる協調と懸念される第二波に対する対策を強くアピールした。

会の冒頭、ジャックマー氏は「ウィルスには、パスポートもなく、ビザも必要なく、国にも関係ない。お互いに信頼し、協力し合えば、素晴らしい未来を作り上げることを信じている」と述べ、さらに日本での感染者や死者の少なさに代表される日本のスタイルは世界一「防疫」意識が高いから、との認識を示した。

フォーラムは二部構成にて行われ、一部は日中の緊急医療物資の交流を手がけてきた二階幹事長、ジャック・マー氏、MEJ近藤理事長が日本医療国際化機構蒋理事長の司会で進行、ジャック・マー氏が今回の日中の医療の連携に関する声明を発表した。二部では医療現場の第一線に従事する浙江大学医学院附属第一病院梁教授のチームが、豊富な経験と知見の一端を披露。

日本サイドは、MEJが選んだ日本を代表する医師たち、中国サイドは武漢で実際に治療に当たって「新型コロナウイルス感染対策ハンドブック」やグローバルな情報交換のWEBプラットフォーム「GMCC」をいち早くまとめた梁教授率いるチームが参加。日本サイドで重症患者の治療に当たった救急救命の先生たちの症例報告(司会:行岡哲男MEJ理事)、その後、参加者による意見交換会を行った。