2020年05月29日 17:19

運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)とウイングアーク1stは、「加工食品物流における生産性向上及びトラックドライバーの労働時間改善に関する懇談会」において2020年3月に実施されたQRコードによる検品時間の短縮に関する実証実験に参画し、ドライバー業務の効率化の実践について検証した。

今回、上記懇談会では流通過程における物品の納品、受領時作業の効率化による作業時間短縮を目的として実証実験を実施した。ウイングアーク1stは自社の帳票クラウド「SVF Cloud」「SPA Cloud」を利用して、加工食品メーカーから出荷される製品の出荷伝票および製品を受領する卸事業者の発行する受領書の電子化と各伝票の流通のオンライン化を実施。その際、納品明細および梱包に付与する商品コードもQRコード化し、QRコードでの検品作業を行うようにした。

今回の実証実験により、一定の検品作業の効率化が認められ、時間短縮が期待される。また伝票明細まで含めQRコードによりデータ化することで、納品情報と検品結果をシステム上で突合することができ、納品時の目視による突合が不要となり、配送箱数が800箱の場合、40分の時間削減が期待できる。

ウイングアーク1stは今回の実証実験の結果を今後のソリューションに活かし、サプライチェーン全体の効率化のための取り組みを進めていく。今回の実証実験に関する報告書および詳細はこちら