2020年05月01日 16:03

国立科学博物館は、標本収蔵庫に収蔵されている非公開の貴重なコレクションを、自宅から楽しめるVR博物館「THE WILDLIFE MUSEUM」を公開する。
国立科学博物館 地球館3F展示室「大地を駆ける生命」は、多くの哺乳類の剥製が立ち並ぶ人気の展示となっている。その剥製の大半は、ハワイの実業家、故ワトソンT.ヨシモトさんより寄贈された約400点の「ヨシモトコレクション」の一部。上野に展示されていない剥製は、通常は国立科学博物館筑波地区標本収蔵庫に収蔵されていて非公開となっている。
今回、これらの非公開の剥製を自由に見学できるVR博物館が完成した。このVR博物館は、ヨシモトさんが1992年に開館した幻の私設博物館「WILDLIFE MUSEUM」をイメージしてVR空間に再現した。VR博物館の外観は、「WILDLIFE MUSEUM」そのもののイメージを完全に再現。建物内部に入ると、広大なバーチャル空間が開けていて、剥製がたくさん並んでいる。VR展示のため、実際の博物館の展示室では不可能なほど、目前まで近寄って、好きな角度から動物たちの体をじっくり観察が可能。3Dビュー+VR映像で、好きなだけ自由に楽しめる。今回、公開する剥製は24体で、今後順次、新しい剥製を追加していく予定だ。「THE WILDLIFE MUSEUM」は、PCのWebブラウザまたはVRゴーグルで閲覧できる。