2020年03月31日 16:37

AGRIST(アグリスト)は、つくば市スタートアップ推進室より「つくば市未来共創プロジェクト」に採択された。今後、つくば市内のきゅうり農家・ピーマン農家のハウスにて収穫ロボットの社会実装に向け、つくば市との地域連携・協力を2020年4月1日より開始する。

日本の農業者の平均年齢は67歳。高齢化が進むと共に、農業の人手不足は深刻な状況にある。特に、施設園芸農家にとっては、収穫・出荷作業の人手不足が深刻化しており、作業の省力化・効率化が重要になる。さらに、従来の農業機械やロボットは、エンジニアや企業の視点で開発を行った結果として、多機能で高額なものになってしまい、多くの農家にとって導入困難であることが課題だった。

アグリストは、農場の隣に開発拠点を構えて農家と共同開発することで、農家視点のシンプルで安価な収穫ロボットの開発を実現している。これまで、宮崎県新富町内のピーマン農家・福山さんとロボットを共同開発してきたが、各地域の育成方法や気候特性に対応したロボットの開発を進めるため、全国各地の自治体との連携を推進していく。

本プロジェクトを機に、アグリストは茨城県での産学官連携を推進。それによって安全安心な現場で使える収穫ロボットを地域の農家と共に開発し、農業所得の向上と地域の産業振興を実現し、持続可能な農業とまちづくりに貢献していく。さらに、事業を成長させることで、地方で活躍できるエンジニアの雇用機会を創出し、地域貢献を目指す。