2020年03月19日 12:34

インテックは、モノと情報を結びつける視覚障がい者向けスマートフォンアプリ「これなにメモ」を公開した。

「これなにメモ」は、視覚障がい者が身の回り品を管理することをサポートする無償のiPhone用アプリで、視覚障がいのあるインテックの技術者が、自身の経験をもとに企画・開発を行った。視覚障がい者は、形の似ているモノを手触りだけで区別することができない。「これなにメモ」は、「画像処理」と「音声読み上げインターフェース」によって、それが何であるかを教えてくれるスマートフォンアプリだ。たとえば、財布の中の大量のカードについて、カードの写真と情報をあらかじめ「これなにメモ」に登録しておけば、iPhoneのカメラでカードを写すと「〇〇カード」と「これなにメモ」が読み上げてくれるため、必要なカードを選ぶことができる。

近年、IoTやO2Oなどが普及しており、社会全体でモノと情報の結びつきが強くなっている。また、商品のQRコードやICタグの組み込みなど、モノと情報のアクセシビリティも多様化するなどモノを自動認識できる仕組みが実用化されている。インテックでは、モノと情報を結びつけて双方の価値を高め、さらに誰でも簡単にモノから情報へアクセスできるよう、「画像処理」や「音声読み上げインターフェース」の研究開発を進めてきた。今回提供する「これなにメモ」は、これまでインテックが研究開発を行ってきた独自技術を活用し、視覚障がい者の生活の利便性向上を目指し、企画・開発した。

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