2020年02月06日 18:24

プラスプラスは2月5日、「スマート農業開発のオープンイノベーション」をコンセプトにした農業シミュレーター「Smart3tene(スマート・ミテネ)」を発表した。

「Smart3tene」は仮想空間に農園を再現し、その中で仮想のロボットを動作させ機械学習を実施することで、実際のロボットの挙動を開発するための農業シミュレーター。AIによる機械学習には莫大なデータが必要となり、スマート農業の普及に向けて一つの課題とされている。農業では作物の育成状況が多岐に渡り、それぞれの農作業の適正期間が限られているためにデータを用意することは容易ではなく、ロボットの動作に必要な機械学習を行う際の障害となっている。

「Smart3tene」は3DCGで表現された仮想空間に、アルゴリズムを用いて多様な樹木・果実・野菜を大量に生成した全天候型バーチャル農園の環境を高精細に再現。仮想空間中でロボットを用いた摘果や収穫のシミュレーションを行う。仮想空間中の植物は、実際の植物の観察から経験的に得られたアルゴリズムによる生成の他、GAN等の機械学習を活用したテクスチャ、モデル、学習用画像の生成などを視野に入れて開発を行っている。3D空間内ではリアルに表示されたロボットの他に、ロボットをキャラクター化した映像で作業状況を確認する機能を備える。

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