2020年01月29日 14:38

アルクは、創立50周年を記念し、新刊「ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-」を刊行する。

柴田さんは、ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザーなどのアメリカ現代作家を精力的に翻訳しており、2005 年にはアメリカ文学の論文集「アメリカン・ナルシス」でサントリー学芸賞を、2010年には翻訳「メイスン&ディクスン(上)(下)」で日本翻訳文化賞を、また2017年には早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。近現代の英米文学作品を独自の視点で選び抜いて翻訳し、日本の読書界を動かしている翻訳家。

本書は、柴田さんが翻訳に対する考え方や自身の翻訳手法について述べた、とっておきの100の言葉(と、なぜか本人のボケツッコミ)を集めた一冊。エッセイや講演、対談、インタビュー、東京大学での授業などを記した、さまざまな文献、音声資料、ウェブサイトなどから柴田さんの名言を選び抜いて編んだ語録集となっている。構成は「ぼくが考える翻訳とは」、「ぼくの翻訳手法1&2」、「ぼくが考える翻訳という仕事」、「ぼくの翻訳の教え方」、「ぼくと村上春樹さんとのお仕事」、そして番外編として「ぼくから若い人たちへのメッセージ」の全7章。

翻訳とは結局、何をどうすることなのか、翻訳をするときに頭と身体はどう動いているのか、といった練達の翻訳家ならではの言葉から、実はあまり本を読んでいなかった若き日々、不登校になりかけた幼少時代を踏まえての若い人たちへのメッセージまで、リズミカルな言葉で紡ぎ出される。価格1,760円(税込)。詳しくはこちら