2020年01月29日 13:57

自治体および企業向けの業務システムを手掛ける西菱電機は、岡山県浅口市役所に、災害時の現場と本部間における被害状況などの情報共有を目的に、報告書アプリ「Check-in(チェックイン)」を導入した。
「Check-in」は、現場から作業日報、営業先から営業日報、配達先から荷物配達記録の送信など、現場や外出先にいても、スマートフォンアプリやタブレットから簡単に報告ができるように開発された、日報・業務報告アプリ。
これまで、災害発生時は担当職員が現地確認として被害状況をカメラで撮影し、本部に戻ってデータの移行と報告書を作成することで、初めて他部署と情報共有をするため、共有まで時間を要していた。また、複数箇所での災害発生にあたる場合は、優先するべき業務があり、情報共有が遅れてしまうなどの課題があった。更に、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)での災害を教訓に、複数人に対して迅速に写真と文字で情報共有できる仕組みを探しており、本サービス導入が決定。
報告書アプリを利用することで、初動の報告で必要となる項目をあらかじめ報告フォームに登録し、選択式、短文式、位置情報、画像、などを現場から即時に共有することで、本部からも速やかな指示が行えるようになった。今後は、平時における報告業務や情報共有にも活用することで、業務の効率化も期待されている。