2019年09月05日 16:22

OKIおよびOKIグループのプリンター事業会社OKIデータは、このたびOKIデータのLED統括工場において、D-Wave社の提供する量子コンピューターを活用して、製造ラインにおける半導体製造装置の最適配置を算出。その結果、作業員の移動距離を平均28%短縮する結果を得ることに成功した。

同工場では、製造工程の異なる複数の製品を、数十~数百台におよぶ多種類の半導体製造装置を共用し、装置間を作業員が移動して製造することから、生産性向上のためには、装置の配置を最適化し、作業員の動線をできるだけ短くする必要がある。しかし装置の台数および種類が多くなると、その組み合わせのパターン数は爆発的に増加し、今回検討の対象としたケースでも10の100乗を優に超えるという。

同社では、D-Wave社の提供する量子アニーラを用いて、この最適配置に取り組み、計算アルゴリズムを独自設計。従来の装置配置と比較して、平均28%の動線短縮を実現する結果を得ることができた。