2019年08月26日 13:46

世界文化社は、書籍「日本の住宅遺産 名作を住み継ぐ」を8月22日に刊行した。

ヴィンテージ・ジーンズやアンティーク家具、あるいは由緒を尊ぶ茶器の名物など、古いものに価値を見出す文化はあるのに、日本の住宅ではそれがなかなか根づかない傾向にある。たとえ日本の建築史に燦然と名を残す、歴々の建築家が作った住宅であっても、今日の日本では住み継がれ、現役として継承されることは簡単ではない。

本書は、そういった時代背景の中で、幸いにも受け継がれた26軒の名作を建築史家・伏見唯さんが住宅史の知見も交えながら解説。現在の住まい手の協力を得て、普段は非公開である個人住宅の取材を敢行した稀少性の高い記録集だ。本書監修の住宅遺産トラストは、失われていく名作住宅の数々、価値ある住宅建築とその環境が消えつつあることに危機感を抱き、これらを「住宅遺産」と呼び、その社会的な継承を志して2013年に設立された。

定価は2500円(税抜)。

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