2019年06月07日 17:09

バリアンは、同社の放射線治療システムで実施可能な脳腫瘍に対する放射線治療技法 HyperArc (TM) を用いた国内初の治療が、太田綜合病院附属太田西ノ内病院(福島県郡山市)にて5月13日に開始され、大阪国際がんセンターでは5月22日に開始されたことを発表した。

HyperArcは、多発性転移性脳腫瘍のSRSに必要な、治療台を横方向に動かして照射する角度を変えるノンコプラナー照射を、治療計画のワークフローのシンプル化などによって、短時間で効率的に計画ができるように設計されている。

また、治療計画ソフトウェアに専用のツールを搭載することで、多発性転移性脳腫瘍のSRSで課題となっていた、標的腫瘍間の線量や正常組織への線量を低減することに貢献。さらに、事前にガントリ(ビーム照射口)と治療台の軌道を確認する、バーチャル・ドライラン機能により安全性に配慮した設計となっている。