2018年12月13日 14:22

日本メドトロニックは、重症心不全の治療に用いられる「植込み型補助人工心臓システムHVAD(TM)」(以下HVAD)の製造販売承認を、12月6日に取得した。

植込み型補助人工心臓は重症心不全の治療選択肢のひとつで、国内では心臓移植までの橋渡しの治療として保険収載されている。HVADは47の国において累計17,000例以上の患者に使用された実績がある、磁気浮上型の遠心ポンプによる補助人工心臓。大きな特長として、容積50立方センチメートル、重さ160グラムと小型でありながら、10リットル/分までの流量の循環補助が可能。小型で心膜内に植え込むことが可能なデザインは植込み手技を容易にし、同時に患者の身体への負担の軽減を目指している。

植込み後は、専用モニタによりポンプのリアルタイムの流量と消費電力を波形グラフで表示。また直近30日間の作動状況の推移を解析レポートとして出すことができ、医療機関でのフォローアップ時の情報として利用できる。